鉄 道

新 潟


 筒石駅


   訪問日


 2012年10月


詳 細


 新潟県 糸魚川市にあるJR西日本 北陸本線の駅です。
 ホームが地下にあるトンネル駅で、下りホームまで290段176m、上りホームまでは280段212mあります。
 全長11,353mの頚城トンネル内に上下ホームがあり、トンネル断面積を小さくする為千鳥配置になっています。

 駅の特殊性ゆえ5人の駅員さんが24時間体制で詰めておられます。
 トンネル内と言う事で埃が多いのですが、清掃には特に気を使われていてホームや待合室はとても綺麗です。
 朝のラッシュ?(学生が数人ですが・・・)がすんだ後、扉を綺麗に雑巾がけされていました。

 隣の名立駅が2011年に無人駅になったので、JR西日本で最東端の有人駅になりました。
 4駅先に北陸本線終点の直江津駅(JR西日本・東日本の境界駅)がありますが、駅管理はJR東日本となっています。


 駅舎からホームまでの通路はトンネル建設の際に使われた斜坑跡を流用していて、途中で分岐してホームへ続く
 通路になっています。
 
 ホームと通路の間には扉があり、しっかりとした引き戸で遮られています。
 ほくほく線の美佐島駅の様に単線トンネルではないので、列車通過中にホームに立っている事も出来ますし、
 扉に鍵も掛けられていません。ただ、通過時は風圧がすごいので撮影時は注意が要ります。

 この駅は1912年(大正元年)に開業しました。当時は現在より海側の集落内にあり蒸気機関車が走っていました。
 1969年(昭和44年)に複線電化に伴い現在の位置に移転しました。
 
 筒石駅がトンネル駅となったのは、この地域がフォッサマグナや糸魚川静岡構造線の影響で複雑な地質となっていて、
 地すべりが多発し運行に大きな障害になっていました。長大トンネルでそれを回避した結果トンネル駅になりました。
 隣りの名立駅と能生駅はトンネルの明かり区間に設置できましたが、筒石には明かり区間がありませんでした。

 通年営業のトンネル駅
   土合駅(JR東日本 上越線)
   湯檜曽駅(JR東日本 上越線)
   美佐島駅(北越急行 ほくほく線)
   湯西川温泉駅(野岩鉄道 会津鬼怒川線)


行き方


 上越市と糸魚川市の間に駅があります。 国道8号線を走っていると筒石集落があるのでそちらに入り、
 小学校の横を通り過ぎ500m程行った所にあります。
 国道8号線沿いには廃線跡を利用した自転車道があります。






プレハブ建屋で見た目は残念ですが宿直駅です。




改札口。




開駅と複線電化の記念日の札が掛けてありました。




トンネル入り口です。




斜坑を流用したホームへの階段




通路脇にはスロープ上になった所があります。
排水用?機材搬入用?
土合駅はエスカレータ用のスロープが脇にありますが、舗装されていないのと幅がもっと広いので
エスカレータ用ではなさそうです。




斜坑から分岐します。
斜坑はトンネルまで続いてるそうです。




上りと下りが途中で分岐します。
上下線ホームが共にトンネル内にあるのでここで分かれます。




上り線側から。
奥に待合の椅子が見えます。




上り(米原方面)ホームへの扉。
引き戸を出るとトンネルです。




ホーム全景。
幅は2m程しかありません。




下り線ホームが斜め向かいにあります。
トンネル断面積を小さくする為、千鳥配置になっています。




トンネルの奥から光が・・・。




普通電車がやってきました。
学生が数人乗車して行きました。




ちょうど下り線にも電車が。
















ホーム端から。
有効長は6両編成です。
















下り線へ移動。












分岐点。




結構急な角度です。




下り(直江津方面)ホームへの扉。
上りと同じ雰囲気です。
こちら側には温湿度計があります。




ホームも同じ構造です。




こちら側はホーム端まで少し距離があります。
途中に通信機器を置く為の横穴があります。




斜坑?があります。
奥に続いていて水が流れる音がします。




ホームを散策?していると遠くから音と光が・・・




案内放送が流れると特急列車が猛スピードで通過して行きました。
通過時は風圧がすごいので壁側に張り付くほうが安全です。
断面積が大きいのでトンネルドン現象は小さいです。
ですが、トンネルに進入してきた時には空気の流れが変わるので列車が来るのを体で感じる事が出来ます。




普通電車はライトが見えてから列車が来るまで結構間があります。












今度は後ろから。








改札へ向かって上がって行きます。




トンネルに続く斜坑。




階段を下から見上げたところ。




階段脇のスロープ。




列車進入時、風が吹き抜けるので風を逃がす壁。








待合室。




上を通る県道から。












駅へは県道から逸れて行きます。
看板が無いとどこに駅があるのかわかりません。






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